2010年04月25日

梅小路水族館建設の疑問

20100425141605.jpg 4月23日、オリックス不動産は京都市に対し、梅小路公園に水族館を建設するための公園設置許可申請書を提出しました。オリックス不動産が提出した「(仮称)京都水族館の事業運営についての考え方」を読みましたが、なぜ、梅小路公園にイルカショーをはじめとする商業施設である海洋水族館が相応しいのかがまったく理解できません。
 この施設の建設を認めることは、市民の憩いの場である公園内に水族館を設置することを認めるだけでなく、市民の税金で駐車場整備をしたり、敷地賃料を本来の額の半分程度の減額するなど、市民の財政負担をももたらすことでもあります。

 本日、「どうして京都に海洋水族館?」と題する公開シンポジウムが京大会館で開かれました。100名を超える参加者があり、エルザ自然保護の会の辺見栄さん、フィールドソサイエティー代表の久山喜久雄さん、京都造形芸術大学准教授の下村泰史さんがパネリストとして報告されました。
 世界の水族館の中でイルカ展示をやめたところが60以上に上っていること、世界的にはもはや水族館のプールにイルカを閉じ込めるのは時代遅れの発想となっていること、環境教育というのであれば本来の自然の生態行動でないイルカショーなどは相応しくないことなどが報告されました。

 また、今回明らかになった経過からすると、京都市長とオリックス不動産が05年12月から市民に秘密で構想を協議し、市民の意見を聴かずに強行してきた事実が明らかになりました。一連の経過には「ルール」も「マナー」も存在しないのです。
 市長が市民に計画を発表したのは08年7月です。そのわずか5か月後である08年12月に学識経験者らで構成された「構想検討委員会」は条件付きで「設置は妥当」と答申します。しかし、この段階では水族館計画にイルカショーは記載されていなかったのです。そして、京都市が公募した市民意見では7割以上が反対でした。

 どう考えても、一連の手続きは、不透明・不公正であり、拙速なものとしか考えられません。大切な市民の公園の利用をどう構想していくのか、ここは一つ慎重に市民の多様な意見をもっと踏まえて、さらに市議会でもしっかりと議論した上で、決定していくことを京都市に期待するところです。
posted by 中村和雄 at 20:31 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2010年04月18日

派遣労働法「改正」法案審議入り

20100416184432.jpg 本来であれば、今頃このブログに「デンマークからのリポート」を記述する予定でした。日弁連デンマーク労働社会保障制度調査団の団長として、17日出発24日帰国でデンマークの政府機関・研究所・労働組合・民間団体を訪ねることになっていました。自然の力の底知れぬ巨大さにただただ圧倒されるばかりです。と言うわけで、調査は延期となりました。

 派遣法「改正」法案が衆議院に提出され、16日から審議が始まりました。わが国でのワーキングプア拡大の大きな要因が非正規労働問題であり、まず解決すべきなのが悲惨な派遣労働者の救済です。ところが政府の改正法案は派遣労働者の救済に繋がらないばかりか、一時的に認められたはずの派遣労働を固定化する内容まで含んでいます。
 日弁連は会長声明を発表し、改正法案反対を明確にしました。労働弁護団や自由法曹団など法律家の団体も相次いで反対を明確にしています。16日夜には、研究者や弁護士、事件当事者らで構成する「非正規労働者権利実現全国会議」http://www12.plala.or.jp/cuckoo/index.html
が東京で集会を開き、改正法案反対の声明を採択しました。私も副代表として参加しました。

 派遣法の抜本改正を実現していくために大変重要な時期を迎えています。私も、今週は国会に詰めようと思います。ワーキングプアをなくしていく出発点として、派遣労働法の抜本改正を実現していきましょう。 
 
posted by 中村和雄 at 23:55 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 雇用・労働

2010年04月12日

門祐輔さん お疲れさま

門祐輔知事候補 京都府知事選挙において現職の山田知事が再選されました。私は対立候補の門祐輔さんを推薦し、応援してきましたが残念ながら及びませんでした。

 門祐輔さんの活動を間近で見てきて、この人は本当に純粋に「いのちの平等」の実現をめざし、救われる命が救われない現状の政治の変革を自ら実行する気概と覚悟で行動していることを痛感しました。やれることを徹底的に追及し、けっして弱音を吐かないすばらしい方です。こんな方が知事になっていれば、ずいぶん京都府政は変わったのではないかと考えると残念でなりません。

 ただ、門さんが訴えてきた「いのちの平等」と「暮らしの再生」の具体的政策は、直前に発表された現知事のマニュフェストに取り入れられて現知事も選挙戦のなかで公約とせざるを得なくなりました。このことは選挙の争点を隠されたことにもなりましたが、府民が府政に求める方向が門さんのマニュフェストの政策であったことの証明であり、この選挙戦の中で門さんの訴えが府政の方向を大きく動かしたことは確かです。

 門さんのすばらしい活動、そしてそれを支えた京都の運動の底力が指し示した方向が正しかったことに確信をもち、京都の政治革新を実現していくために、皆さん、一緒に頑張っていきましょう。門さん、本当にお疲れさまでした。

 

posted by 中村和雄 at 23:51 | みなさんの意見(1) | TrackBack(0) | 活動日誌

2010年04月05日

知事選挙世論調査

 4月11日投票の京都府知事選挙について、京都新聞が事前調査の結果を昨日と今日にわたって朝刊に掲載しました。「山田氏優勢、追う門氏」。現職有利との報道はいつものことです。

 滋賀県の嘉田知事も事前の世論調査は劣勢の報道でしたが、勝利しました。現職の対立候補が勝利した場合で事前の世論調査結果が優勢と報道されたケースはあるのでしょうか。
 2年前の京都市長選挙の時に京都新聞は「門川氏やや先行。中村氏追い上げる」と書きました。記事の中で「門川が市内ほぼ全域で優勢」「20代、30代の若い層では中村は門川や村山に比べて弱い」と書かれました。でも、結果は951票差でしたし、11行政区中4行政区では勝ちました。当日の出口調査の結果では20代からは私が最も多い38,6パーセントの支持を得ました。

 何故、こんなに誤差が生じるのでしょうか。私は2つ原因があると感じています。
 1つは回答者の層と投票者の層が質的に違うことです。現在、調査は電話による無作為中質方式で行われます。投票に実際に行くかどうかに関わりなく同等の回答として集計されます。つまり回答者の全員が投票に行くとして集計されているのです。しかし、投票率は40パーセントほどです。半数以上の現実には投票に行かない人の集計が加わっているのです。投票に行かない人は政治への関心が薄い人たちが多いと考えられます。したがって、調査に対する回答においても現状肯定の解答が多くなっているのだと思います。その結果、現実に投票所に行く人の支持集計との格差が生じてしまうのです。<
 もう一つは残りの1週間で支持は大きく動くということです。このことは、実証的ではないかも知れませんが、選挙の経験をした当事者としては実感しているところです。有権者の皆さんはいろいろ悩み最後の最後に意思決定するのですね。そこにどれだけ働きかけられるかが勝敗を決するのだと思います。

 選挙はいよいよ最終盤です。皆さまの検討を期待します。/span>
posted by 中村和雄 at 20:00 | みなさんの意見(3) | TrackBack(0) | 国政のことなど