この施設の建設を認めることは、市民の憩いの場である公園内に水族館を設置することを認めるだけでなく、市民の税金で駐車場整備をしたり、敷地賃料を本来の額の半分程度の減額するなど、市民の財政負担をももたらすことでもあります。
本日、「どうして京都に海洋水族館?」と題する公開シンポジウムが京大会館で開かれました。100名を超える参加者があり、エルザ自然保護の会の辺見栄さん、フィールドソサイエティー代表の久山喜久雄さん、京都造形芸術大学准教授の下村泰史さんがパネリストとして報告されました。
世界の水族館の中でイルカ展示をやめたところが60以上に上っていること、世界的にはもはや水族館のプールにイルカを閉じ込めるのは時代遅れの発想となっていること、環境教育というのであれば本来の自然の生態行動でないイルカショーなどは相応しくないことなどが報告されました。
また、今回明らかになった経過からすると、京都市長とオリックス不動産が05年12月から市民に秘密で構想を協議し、市民の意見を聴かずに強行してきた事実が明らかになりました。一連の経過には「ルール」も「マナー」も存在しないのです。
市長が市民に計画を発表したのは08年7月です。そのわずか5か月後である08年12月に学識経験者らで構成された「構想検討委員会」は条件付きで「設置は妥当」と答申します。しかし、この段階では水族館計画にイルカショーは記載されていなかったのです。そして、京都市が公募した市民意見では7割以上が反対でした。
どう考えても、一連の手続きは、不透明・不公正であり、拙速なものとしか考えられません。大切な市民の公園の利用をどう構想していくのか、ここは一つ慎重に市民の多様な意見をもっと踏まえて、さらに市議会でもしっかりと議論した上で、決定していくことを京都市に期待するところです。

