2011年08月31日

「京都市防災対策総点検」中間報告 

 8月29日に「京都市の防災対策総点検−中間報告」が発表されました。わたしもざっと目を通したのですが、この中の「5 原子力発電所事故等に関する対応」の記載にはびっくりです。
「今後、京都市域で大規模地震が発生し、同時に若狭地域の原子力発電所で事故が起こって、福島第一原発で起こったような複合災害が起こるリスクはかなり少ないというのが、原子力の専門家の見方」
 さらに、福井の原発から30キロに位置する京都市民の命の水である琵琶湖の汚染については
「琵琶湖の水の放射性物質による汚染に関しては,仮に琵琶湖方面へ放射性物質が飛散したとしても,琵琶湖の水量が非常に多いため,水中で希釈される。」

 わたしは、水俣病の被害者たちと裁判を闘ってきました。窒素が水銀を不知火海に垂れ流したときに、当時の行政担当者が今回と同じように「不知火海は広いから海の水で希釈される。」といっていたことと同じ発言です。いまだに多くの被害者が苦しんでいる水俣病の経験をまったく勉強していないとしか言いようがない信じられない記載です。
 
 これでは到底市民が安心して生活することは望めません。脱原発を明確にした市政を必ず実現しましょう。
posted by 中村和雄 at 17:10 | みなさんの意見(5) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2011年08月10日

大文字送り火騒動 「残念」はないですよ


 大文字の送り火に津波で倒れた岩手県陸前高田市のマツを使う計画を中止したことに対して、全国から抗議の声が寄せられています。市民ウオッチャー・京都のHPにも意見が寄せられました。

「放射能汚染も無い松を使用しないなんて風評被害を助長するものです。協賛企業の公表と公費差し止めを要求したいです。五山の送り火には原発被害者は放射能を帯びているから京都に来るなと言う事ですか?」

「千葉県に在住する者ですが、三重県生まれです。京都市民は、今回の「五山送り火」で、陸前高田の方々が海岸の松を削り、慰霊を込めて造られた350柱の小さな護摩木を共にお焚き上げする事を冷たく拒絶されました。日本人として非常に恥ずかしく思います。京都人は、一見すると表情は柔和だが、心は冷たく冷酷な人達なので、付き合わない方が良いと、祖父から教わりましたが、今回の件で、そうだったのかと思いました。京都の人々は、人の姿をした冷酷な心を持つ、恐ろしい「人面夜叉」なのでしょうか?」

 今回の保存会と京都市の対応が京都市民のイメージを大きく損なってしまったことは間違いありません。門川市長が「今回の決定は残念で寂しい」とコメントしたことに対して、保存会の松原理事長が「納得できない」と語ったことが京都新聞に報道されていました。セシウム検査ですべて未検出なのに中止とされたのでは抗議が殺到するのは当然です。保存会は逐一京都市に方針を報告していたというのですから、京都市が適切なアドバイスをしていれば、こんな事態にならずにすんだはずです。市長は、適切な指導が出来ず「申し訳なかった」と謝罪すべきだったのではないでしょうか。他人事のように「残念で寂しい」では理事長が怒るのはもっともなことではないでしょうか。
posted by 中村和雄 at 11:21 | みなさんの意見(6) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2011年07月25日

市長選挙

 昨日と今日の2日間、高知県の檮原町に自然エネルギーの調査に行っていました。住民との共同作業で風車や小水力発電、間伐材のペレット発電などの施設視察と町長や関係者からお話を伺ってきました。とくに、地域で循環型エネルギー社会を実現するために住民による自発的な活動への援助と町と住民との協働が大切であることも学びました。

 なお、本日の京都新聞朝刊に私が次期京都市長選挙への出馬を決意したとの報道がありました。報道内容に誤りはありませんが、正式表明はまだしていません。正式表明を近いうちにおこないたいと準備しています。中村は何をしたいと考えているのか。きちんとみなさんにお伝えしたいと思います。もうしばらくお待ちください。よろしくお願い致します。
posted by 中村和雄 at 23:20 | みなさんの意見(3) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2010年12月27日

自転車撤去と公契約

 京都市が行っている違法駐車自転車の撤去作業をご覧になった方は多いと思います。この作業を実際に行っている方たちは、京都市の職員ではありません。京都市が自転車撤去業務を希望する事業者を公募し、競争入札によって事業者が決定するのです。

 先日、私たちが偽装請負・違法派遣事件として京都地裁でたたかっているジヤトコ事件の原告の1人が生活維持のためのアルバイトとしてこの業務に従事しました。ところが、京都市が発注しているこの業務の仕組みは大変問題があり、市民の税金の無駄遣いであることがわかりました。

 京都市が募集する撤去業務の事業者は誰でも応募できます。そこで、A運送会社が応募しました。A社が落札し、1日1人あたり8000円の金額で京都市から受注しました。A社には実際に受注した業務を担当する社員はいません。そこでA社はこの業務を担当する派遣労働者の派遣を派遣会社に依頼しました。派遣会社には1日1人あたり7200円が払われました。派遣労働者には1日あたり5600円が支払われました。

 つまり、A社は1日1人あたり800円の儲けです。車両代や管理者の人件費がかかりますので、800円すべてがピンハネということはできません。一方、派遣会社は1日1人あたり1600円をピンハネしているのです。京都市が支払っている金額から2200円もピンハネされているのです。
 公契約条例ができればこんな不当なピンハネは許されません。何の苦労もしないのにピンハネによってあぶく銭を獲得する不当な事業者を野放しにしていてはいけません。野田市と川崎市が公契約条例を成立させました。京都市でも早期に公契約条例を制定し、不当なピンハネを規制しましょう。
posted by 中村和雄 at 23:59 | みなさんの意見(1) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2010年04月25日

梅小路水族館建設の疑問

20100425141605.jpg 4月23日、オリックス不動産は京都市に対し、梅小路公園に水族館を建設するための公園設置許可申請書を提出しました。オリックス不動産が提出した「(仮称)京都水族館の事業運営についての考え方」を読みましたが、なぜ、梅小路公園にイルカショーをはじめとする商業施設である海洋水族館が相応しいのかがまったく理解できません。
 この施設の建設を認めることは、市民の憩いの場である公園内に水族館を設置することを認めるだけでなく、市民の税金で駐車場整備をしたり、敷地賃料を本来の額の半分程度の減額するなど、市民の財政負担をももたらすことでもあります。

 本日、「どうして京都に海洋水族館?」と題する公開シンポジウムが京大会館で開かれました。100名を超える参加者があり、エルザ自然保護の会の辺見栄さん、フィールドソサイエティー代表の久山喜久雄さん、京都造形芸術大学准教授の下村泰史さんがパネリストとして報告されました。
 世界の水族館の中でイルカ展示をやめたところが60以上に上っていること、世界的にはもはや水族館のプールにイルカを閉じ込めるのは時代遅れの発想となっていること、環境教育というのであれば本来の自然の生態行動でないイルカショーなどは相応しくないことなどが報告されました。

 また、今回明らかになった経過からすると、京都市長とオリックス不動産が05年12月から市民に秘密で構想を協議し、市民の意見を聴かずに強行してきた事実が明らかになりました。一連の経過には「ルール」も「マナー」も存在しないのです。
 市長が市民に計画を発表したのは08年7月です。そのわずか5か月後である08年12月に学識経験者らで構成された「構想検討委員会」は条件付きで「設置は妥当」と答申します。しかし、この段階では水族館計画にイルカショーは記載されていなかったのです。そして、京都市が公募した市民意見では7割以上が反対でした。

 どう考えても、一連の手続きは、不透明・不公正であり、拙速なものとしか考えられません。大切な市民の公園の利用をどう構想していくのか、ここは一つ慎重に市民の多様な意見をもっと踏まえて、さらに市議会でもしっかりと議論した上で、決定していくことを京都市に期待するところです。
posted by 中村和雄 at 20:31 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2010年02月17日

あれから2年!

 市長選挙の投票日からちょうど2年が経ちました。早いものだと感慨に耽っていたら、とんでもない新聞記事に驚かされました。京都市が、観光の目玉として、関空と市内をヘリコプターで輸送するヘリポートを建設しようと計画しているという内容です。

 世界のセレブをターゲットにしたものだそうです。そう言えば、京都市は世界的高級ホテルの市内への誘致にも執着しています。財政の苦しい中、世界の金持ちを対象にした観光政策に取り組もうということのようです。
 
 私には到底納得できません。世界の人々に愛される京都を目指すことは賛成ですが、金持ちだけに焦点を当てるというのはあまりにも姑息で京都と世界の人々を馬鹿にした政策です。しかも、ヘリコプター輸送など、環境保護と真っ向から対立するものです。

 いったい京都市の未来像をどう描こうとしているのか、いまの市政運営からはそれが見えません。京都がどんどん崩壊していくのをこれ以上許すことはできないと思います。
posted by 中村和雄 at 23:58 | みなさんの意見(4) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2010年01月24日

水族館建設問題 市会参考人招致否決

 何とも不思議な結果です。公明党が提案し、共産党が賛成。自民党と民主・都みらいが反対して否決。21日開かれた京都市議会のまちづくり消防委員会において、梅小路公園に水族館建設を計画するオリックス不動産関係者の参考人招致が提案され否決されました。

 市民の公園を一民間営利企業に貸し出す、しかも格安で貸し出す、さらに近辺の整備も京都市の費用で行う、というのが京都市長の提案内容です。どうしてオリックスにだけそんなことが許されるのか。一体どんな水族館を造るつもりなのか。京都に相応しいものなのか。環境に優しい施設なのか。生物の虐待にならないのか。市民にとって必要なものなのか。そのことがはっきりしない限り、私たちは認めることができません。オリックスの今までの説明内容では、イルカショーがなされるのかどうかさ明確にされていません。

 京都市議会において、きちんと問題点を明らかにしようとすることは当然のことです。自民党や民主・都みらい所属の議員が参考人招致に反対したことは、議員としての職責に背を向けるものであり、許されない行為です。そして、情報を隠したまま京都市が公園整備などを進めるとすれば、それこそ市民に対する裏切り行為です。
 2月7日12時から建設予定地で「梅小路自然フェスタ」が開催されます。3時からはヒューマンチェーンも予定されています。ぜひ、ご家族でご参加ください。
posted by 中村和雄 at 22:25 | みなさんの意見(1) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2009年11月16日

市民の京都観光 低調

 京都市が市民3000人を対象に実施したアンケートによれば、市民が市内の観光地を訪れる頻度は、「半年に1回」が15.9%、「1年に1回」が18.5%、「ほとんど観光しない」が18.8%とのことです。京都新聞が報じています。昨年外からの観光客は5000万人を超えました。だけど、市民は市内の観光地に余り行こうとしていないようです。

 観光地に足を運ぶ方策についてのアンケートでは「入場料等の市民割引」が58.4%、「観光地の混雑解消」が46.2%、「市民への観光情報発信充実」が42,6%でした。観光施設の入場料の高さや観光客の流入による交通渋滞に市民が大きな不満を持っていることがわかります。

 秋の行楽シーズンが始まっています。夜間のライトアップが続く東山通りは時間帯によって歩いた方が早いといった状況になります。清水界隈の方は、車で外出したら帰宅は何時になるかわからない状態です。毎年繰り返されるこの状態、一向に改善対策がとられません。今年は高速道路1000円乗り放題の影響も懸念されます。市内中心部へのマイカー乗り入れ規制や課金など抜本的な対策を大胆に実現すべき時です。京都市の真剣な取り組みを求めるものです。
posted by 中村和雄 at 23:55 | みなさんの意見(2) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2009年10月24日

京都市外郭団体への随意契約なんと99%

 京都市の発表した収支調査によれば、市が25%以上を出資している外郭団体が08年度で35団体あり、そのうち28団体に120億1600万円の委託料を払ったとのことです。そして、そのうち120億1200万円が随意契約でした。

 先日、市民ウオッチャー・京都が監査請求をしていた京都市教育委員会の学校修繕工事について、監査委員が違法事実があるとして京都市に勧告しました。本来競争入札すべきであるのにわざと分割して相手を指定した随意契約によって処理していたことが問題でした。このように随意契約によって自由に特定の団体・業者に対して発注をするという行為は法律上原則として認められていません。公正な取引が保障されない危険が高いからです。

 外郭団体には多くの天下り職員が存在します。公正な取引を担保するために、外郭団体への随意契約は厳格でなければなりません。今回の報告によれば、委託費の4割を別業社に再委託し、中には7,8割も再委託している団体もあるとのことです。随意契約の正当性がないことを示す数字です。
 私たちの大切な税金が、外郭団体によって不当にピンハネされていると言うことです。市民ウオッチャー・京都としても監視活動を強化したいと考えます。京都新聞が指摘するように、外部の第三者を交えた再調査が必要です。市民の監視を強めて、税金の無駄遣いを正していきましょう。
posted by 中村和雄 at 17:53 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2009年06月14日

なんか変だよ!「梅小路水族館」計画

 京都市は11日に梅小路公園再整備案を公表しました。あの「かんぽの宿」問題のオリックス不動産が計画した水族館の建設などを前提として、シャトルバスの運行や駐車場の倍増などが計画されています。あれ、ちょっと順序がおかしいのではないですか。

 そもそも京都市が募集した水族館建設についての意見照会に対して、市民から寄せられた意見は建設反対が圧倒的に多かったことが明らかになっています。それにも拘わらず、京都市は建設を強引に進めようとしているのです。しかし、いまだにオリックス不動産からは、水族館の具体的計画内容が明らかにされていないのです。京都市長が言うように、計画されている水族館は、ほんとうに「体験型学習施設」と言えるのか。中身もわからないのにゴーサインを出すことは控えるべきです。

 梅小路公園への水族館建設計画については、その必要性やイルカなどの生物虐待の残虐性、なぜあのオリックスなのか、など様々な疑問があります。ここはまず、じっくりと1つ1つの問題点についてきちんとした議論を公開の場で進めていくべきだと思います。具体的な計画が明らかでないのに、さっさと観客動員のための整備計画を提供する京都市の姿勢は異常です。オリックスの宮内さんと裏で何かあるのではないかと疑りたくなります。
posted by 中村和雄 at 16:47 | みなさんの意見(4) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2008年12月14日

京都市幹部交際費で議員と懇親会

 13日(土)の京都新聞1面の大見出しです。京都市幹部とは桝本前市長、門川現市長をはじめとする京都市幹部のことであり、議員とは与党の議員たちのことです。自民党や公明党議員よりも民主党議員の方が多いとのことです。共産党議員はいないようです。市会議長の就任祝賀会には30人の京都市幹部が出席し、37万円を公費で支出したとのことです。市議の後援会主催の懇親会の参加費まで公費の交際費から支出されていたのです。
 この間私たちは、京都市の行政の無駄遣いを追求してきました。同和行政の不正な支出を追求してきました。こうした活動は、本来、行政や議会がしっかりとしていれば、不必要な活動です。しかし、京都市では、これまで市民感覚からは考えられない不正不公正な支出が行われてきたのです。その背景に、こうした市長をはじめとする市役所幹部と与党議員たちとのなれ合い体質があり、その馴れ合いのための飲食の費用まで市民の税金で賄われていたのです。京都市民として、到底許せないものです。市民ウオッチャー・京都としても住民監査を行いたいと考えます。監査委員のみなさん、今度こそ市民感覚に沿った、適正な監査結果がだされるものと期待します。
posted by 中村和雄 at 23:55 | みなさんの意見(1) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2008年11月11日

同和奨学金30億円以上を免除?−でたらめな京都市同和行政

 京都市は、本日、11月定例議会に提案する「同和奨学金返済免除条例案」を発表しました。何度も裁判所で違法と確認されてきた「自立促進援助金制度」を廃止する代わりに、新たな免除制度を創設することによって、同和奨学金の返還をしなくてすむように便宜を図ろうとするものです。本来同和奨学金は借りた方が20年間に分割して返済する制度です。今回の条例案の最大の問題点は、2000年度以前に返済開始時期が到来した借り主は、どんなに所得があろうと全員一律にこれからの返済を全部免除するという点です。
 「免除」は本来持っている債権を消滅させることです。地方公共団体は住民の貴重な財産をしっかりと保全する責務があり、持っている債権をきちんと回収する義務があります。地方自治法はそのことを明記し(240条)、免除できる場合は地方自治法施行令171条の7で返済資力がない一定の場合だけに厳しく限定されているのです。充分な資力があるのに返済を免除することは、地方自治法に違反するのです。
 今回の条例案は、明らかに違法なものです。一部の方だけに対しては、充分な資力があるのにもかかわらず債権回収をしない。京都市が財政非常事態であると宣言しておきながら、30億円以上を不当に免除する今回の条例案をけっして認めることはできません。これから市議会でこの条例案が審議されることになります。議員のみなさんの見識が問われるところです。しっかりと監視していきましょう。
posted by 中村和雄 at 22:04 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2008年10月14日

門川市長に7168万円賠償命令再び

 本日、大阪高等裁判所は、門川大作京都市長に7168万円を京都市に返還することを命じた京都地裁判決を支持する判決を出しました。明日の新聞に報道されます。この事件は、当時教育長であった門川氏がパイオニア事業と銘打って、政策を指示する一部の教員たちに対して特別に金員をばらまいたものです。京都地裁が昨年その違法性を断罪しましたが、京都市が控訴したため、本日の控訴審判決となったものです。大阪高裁も京都地裁と同様、門川氏ら当時の教育委員会幹部に対して7168万円の賠償を命じたものです。
 京都市教育委員会は、この1週間不祥事だらけで新聞・テレビを賑わしています。幹部のタクシーチケット不正使用問題、門川氏対談本の選挙直前無償配布問題および公文書虚偽作成問題、そして今回の判決。いやはや京都市教育委員会の体質たるや、市民の常識と大きくかけ離れた異常なものです。
 未来を担う京都の子ども達をこんな人たちに任せておいて良いのでしょうか。追求の輪を広げていきましょう。
posted by 中村和雄 at 23:58 | みなさんの意見(3) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2008年09月15日

京都市教育委員会の不「公正」非「中立」明るみに

 大分や大阪をはじめ各地で教育委員会の中立性、公正性をめぐって問題が生じていますが、京都市教育委員会も「公正・中立」からはほど遠い存在であることがあらためて浮き彫りになってきました。
 今年2月の京都市長選挙の際、現市長のインタビュー記事や写真が掲載された図書を京都市教育委員会が1冊1365円の定価で1400冊購入し、投票日の54日前である12月25日から、19日前である1月29日までの間に、市立の学校および園、教育関係者、PTA、民間企業等の関係者、議員などに無償で1280冊も配布していたことが判明しました。5月13日の京都新聞では「市民感覚からかい離」」との表題を付け、京都市教育委員会のこの異常な「不公正」を報じました。
 京都市内で活動する「市民ウオッチャー・京都」「京都市民オンブズパースン委員会」「FORきょうと」の3つの団体が、共同で住民監査請求を呼びかけ、7月14日に約600名の方が請求人となって京都市監査委員に門川現市長および職員に対し、本件図書の購入および配布のために支出された209万2320円の返還を請求することなどを求めて監査請求を提出しました。
 この監査請求に対し、京都市監査委員は、9月12日付けで「本件図書の購入契約の締結が違法又は不当であるとする請求人の主張には、理由がない」として請求を棄却しました。いつものことです。これまでも市民ウオッチャー・京都などが中心となって取り組んだ住民監査請求を京都市監査委員はことごとく棄却してきました。ポンポン山土地購入、市原野ゴミ焼却施設建設談合、市会議員海外研修旅行、同和奨学金に関する自立促進援助金の支出などなど。監査委員が「違法又は不当でない」として棄却した事件が裁判所によって次々と「違法」と認定されているのです。京都市監査委員の資質が大きく問われています。
 ところで、この監査請求手続きの中でこの本の出版、購入、配布をめぐり、京都市教育委員会の違法性を裏付ける事実が次々と明らかになってきました。まず、この本はPHP研究所というまったく私的な法人が出版しているのですが、教育委員会が全面的に協力し執筆も教育委員会関係者が公務としてしていることが明らかになりました。にもかかわらず、京都市教育委員会とPHP研究所との間の契約関係を示す書類がないのです。PHP研究所の代表取締役は「門川大作を市長にする9人の会」の会長代行であったことも明らかになりました。さらに、新たな情報公開請求で判明したのですが、この本を京都市教育委員会が購入を決定したのは、発表されている10月ではなくて、門川氏が教育長を退職し立候補を表明した後の12月21日以降であることが明らかになりました。これまで、市議会や監査委員会で説明していた内容が虚偽であったことが明らかとなったのです。
 この事件は、これから行政訴訟へと移行します。裁判所で京都市教育委員会の「不公正」「非中立」な実態が次々と明るみに出てくることでしょう。楽しみにしていてください。
posted by 中村和雄 at 23:28 | みなさんの意見(3) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2008年08月28日

京都市同和奨学金制度の是正のために

 昨日、「京都市同和行政終結後の行政の在り方総点検委員会」が、門川京都市長に対し、中間報告書(自立促進援助金制度の見直しについて)を提出しましたが、その内容は違法不公正な同和行政の完全終結からはほど遠いものといわざるをえません。
「 同和奨学金」という一部の方だけに特別に貸与されてきた奨学金について、京都市はこれまでその借受者の返済金を肩代わりしてきました。それが「自立促進援助金」と呼ばれるもので、毎年数億円が市民の税金から支出されてきました。
 市民ウオッチャー・京都が住民訴訟を提起し、大阪高裁判決、最高裁決定、その後の京都地裁判決が、自立促進援助金制度の違法性を指摘したことによって、監査委員もようやく是正に向けての意見を表明し、京都市がやっとその是正に動き出し、本委員会で是正方向が審議されてきたのです。
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posted by 中村和雄 at 09:43 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2008年07月23日

第4回総点検委員会開催

 本日、京都市同和行政終結後の行政のあり方総点検委員会の第4回の委員会が開催されました。夏休みなのでしょうか、欠席された委員が数名いて8名の委員で審議されました。いつものように傍聴してきました。市民ウオッチャー・京都からは3名の参加です。
委員会は京都市が長年にわたって行ってきている自立促進援助金制度について、「援助金を無審査で一律に支給し続けてきたことは違法であり、早急に違法状態を解消すべき」との意見で一致しました。私たちがずっと裁判で訴えてきたことを確認したのです。当然と言えば当然ですが、京都市が裁判ではいまだに援助金の支給は適正だったと言っているのですから、委員会での上記の確認は大きな前進です。
 委員会は自立促進援助金制度の廃止を打ち出しました。そして、新たに一定の資力基準に基づく同和奨学金の返済免除制度を創設することを検討しています。さらに、この資力基準を超えていても一定の者に対しては、京都市の違法な説明を信頼した受給者を保護するとして、新たに返済免除あるいは債権放棄をしようと検討しています。
 委員会が自立促進援助金制度を違法として廃止を打ち出したことは大きな前進です。しかし、委員会が同時に創設しようとする新たな制度は、新たな不公平を生み出す危険性の大きなものであり、同和行政の終結に逆行しかねないものです。自立促進援助金制度の創設というかつての誤ちを再び繰り返すことがないように願うものです。
posted by 中村和雄 at 23:55 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2008年07月16日

門川市長対談本無償配布住民監査

2月の京都市長選に当たって、京都市教育委員会が、門川現市長のインタビュー記事が大量に記載され同人の写真が大きく掲載されている図書を一般書店から合計1400冊も公費で購入し、京都市内の各種団体代表らに無償で配布していた問題で、14日、607名の連名による住民監査請求がなされ、テレビや新聞でも報道されました。これは「市民ウオッチャー・京都」、「京都・オンブズパースン委員会」、「FOR KYOTO」の3団体の呼びかけに多くのみなさんが賛同いただいた結果です。
それにしても京都市教育委員会の行動は異常です。京都市教育委員会が一部の教師たちに法律上の根拠もなしにお金をばらまいたとして、京都地裁が教育長であった門川現市長に7000万円の賠償が命じる判決を下したのはまだ数ヶ月前です。間もなく高裁判決も出るようです。他にもタウンミーティングで嘘をついて一部の市民を意図的に排除した件でも現在京都地裁で裁判中です。この件の主役も門川現市長です。今回の件も訴訟になる可能性大です。当時教育長として購入の決済をした門川現市長に対する賠償請求を求めることになりそうです。注目していてください。また、ご報告します。

posted by 中村和雄 at 23:22 | みなさんの意見(2) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2008年06月11日

門川市長対談本住民監査請求のお誘い

 2月の京都市長選挙の際、京都市教育委員会が門川元教育長の対談本を大量に購入し、無償で市民にバラ撒いていたことが判明し、マスコミが大きく報じました。
 これまで情報公開などを行ってきた京都の3団体が共同し、この問題を追及することになり、市民のみなさんに住民監査請求人となることを呼びかけています。ご賛同いただける方は、追記の【住民監査請求書】をプリントいただき、署名押印して、郵送してください。FOR KYOTOのホームページhttp://for-kyoto.net/からも入手できます。6月末を第1次締め切りとしています。よろしくお願いします。郵送先は、3団体のいずれでも構いません。
 ちなみに、市民ウオッチャー・京都の事務所は下記のとおりです。
〒604−0847
京都市中京区烏丸通二条下ル西側ヒロセビル2階
市民共同法律事務所(075-256-3320)

呼びかけ文を貼り付けます。

門川市長(前教育長)対談本の教育委員会による無償配布事件
住 民 監 査 請 求 の お 誘 い

折田泰宏(京都・市民オンブズパースン委員会)
南俊二(京都・市民オンブズパースン委員会)
神門佐千子(for−kyoto)
佐藤友子(for−kyoto)
田村和之(市民ウオッチャー・京都)
中島晃(市民ウオッチャー・京都)

  去る2月17日投票の京都市長選挙において、前教育長であった門川大作氏が立候補し接戦の末当選し、市長に就任しました。ところが、その後、この選挙にあたって、京都市教育委員会が門川氏のインタビュー記事が大量に記載され、同人の写真が大きく掲載されている図書を一般書店から合計1400冊も公費で購入し、京都市内の各種団体代表らに無償で配布していたことが判明しました。
 本書の購入・配布は、京都市教育委員会が組織的に京都市長選挙において教育長であった門川氏の当選を得しめる目的でなしたことは明らかであり、こうした違法不当な活動のために公費を用いたことを放置することはできません。
 私たちは、それぞれ上記の3つの団体に所属する者です。3つの団体はこれまで情報公開請求などを通じて京都市政を監視してきましたが、今回の事態はとうてい看過することができないと考え、共同して取り組むことにしました。
 市民のみなさんに対し、京都市政を正すために、私たちとともに本住民監査請求に参加されることを呼びかけるものです。

 * 住民監査とは、違法不当な公金の支出などに対し、住民が監査委員に必要な措置を求める制度です。何ら不利益が課されることはありません。
 * 今回の請求は、京都市に住所を有する方のみ可能です。

連絡先 
京都・市民オンブズパースン委員会 075-251-1393
市民ウオッチャー・京都      075-256-3320
for−kyoto        080-6121-9694
 
      つづき  住民監査請求書
posted by 中村和雄 at 14:05 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 京都市政の動き

2008年05月22日

京都市同和行政総点検委員会のゆくえ

 昨日、「京都市同和行政終結後の行政の在り方総点検委員会」の第2回会合が開かれました。私は、傍聴人の1人として第1回に続き今回も参加できました。今回は会場が市役所ではなく、崇仁コミュニティーセンターだったことから地元の傍聴希望者がたくさんいて、69名になりました。傍聴は40名しか認めないと言うことで、29名の方が傍聴できずに帰りました。
 ところでで、今回は門川市長、星川副市長とも参加しませんでした。新川委員長と長谷川委員も所用とのことで欠席でした。本委員会について京都市が本気で同和行政終結のために機能させようと位置づけているのか、首をかしげたくなります。今回の内容は各運動団体からのヒアリングです。部落解放同盟、人権連、自由同和会、崇仁町づくり協議会の4つの団体がそれぞれわずか20分間の時間でプレゼンをしました。同和運動団体間の意見は大きく対立していましたが、委員からは殆ど質問もなく、議論のまったくない委員会でした。
 同和奨学金問題については特別委員会が設置されることや、今後の審議日程などが淡々と事務局主導ですすめられていました。
 委員会終了後に委員達はコミュニティーセンターや浴場などの施設を市職員の説明付きで見学したのですが、まさかこれで実態調査は完了したというのではないことを祈ります。
 2回の委員会を見てきて、一体この委員会は何のための委員会なのかと疑問を感じます。とどまるところを知らない職員犯罪不祥事を発生させてきた京都市と同和運動団体とによって形成された歪んだ同和行政体質の反省無くして、同和問題の解決などあり得ません。委員のみなさんが果たすべき役割を自覚されることを期待します。
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2008年04月24日

「総点検委員会」開催

20080423094059.jpg 昨日、「京都市同和行政終結後の行政の在り方総点検委員会」の第1回会合が開かれました。私は、傍聴人の1人として傍聴しました。平日の午前中にもかかわらず、35人の方が傍聴に来られましたが、20人しか傍聴を認めないということで、抽選によって15人の方が傍聴できませんでした。会場には、委員やマスコミの方の他に20名以上の市職員の方が同席していました。市長が市民に全面的に公開するといっている以上は、次回は傍聴席を増やすかモニターによる放映をするなどしてもらいたいものです。
 初回ということで今後の委員会の在り方などが議論されましたが、当日参加した10名の委員(1名は欠席)の発言を聞いていると、あまりにも同和問題についての理解不足が目立ちます。経済団体代表の「いままでこういう問題についてあまり勉強したことがないので、よく勉強しながらすすめていきたい」との発言にはびっくりしました。まったくの素人が半数以上、各界の代表ということだけで同和問題への理解の程度を度外視して人選をすすめた京都市の人選の在り方には失望しました。1年間で本当に実のある答申がなされるのか心許ない限りです。
 会議のなかで中坊委員から、京都市当局の見解を聞くだけでなく市民ウオッチャーからも意見聴取すべきだとの意見が出され、これに対し新川委員長も積極的な発言をしました。私たちは、同和行政の完全終結のために尽力したいと思います。この委員会に対しても私たちの考えをきちんと伝え、積極的に関与していきたいと考えています。今後の委員会の議論に注目してください。

posted by 中村和雄 at 16:32 | みなさんの意見(1) | TrackBack(0) | 京都市政の動き