2011年06月09日

安重根

韓国ソウル、名古屋、東京と移動していてブログへの投稿が遅くなりました。すいません。ソウルには非正規雇用問題の調査に行ってきました。あらためてご報告します。
 ところでみなさんは、安 重根(アン・ジュングン)を知っていますか。1909年10月26日ハルピン駅で伊藤博文首相を暗殺したテロリスト、というのが日本での紹介です。ソウルにある安重根記念館を訪問してきました。小高い山の上にある近代的な博物館のような施設で、韓国の学生は必ず訪れる場所です。入館料は無料です。ここで、安重根がいかに博学であり、教養を身につけていたか、そして祖国独立のためにいかに献身的な活動を長年にわたっておこなってきた人物であるかを学ぶことができます。
 日本の教科書に掲載されているような、単なる「テロリスト」とはまったく異なる人物像です。韓国を救った英雄としてその歴史上の偉業を称えて紹介しています。

 私たちは、教育の中で歴史を一面的に教えられてきました。しかし立場が違えば、同じ歴史上の事実についてまったく異なる評価がなされていることを今回強く感じました。韓国では、伊藤博文と並んで豊臣秀吉は大罪人です。歴史を多面的に考察することはとても重要なことです。ビンラディンがテロリストであることは事実ですが、イスラム諸国では英雄です。こうした多面的評価の原因をしっかりと学ぶことが必要だと感じます。
 最近のわが国の政治において、ナショナリズムを煽る一面的な政治家が人気を博しており、危ういものを感じます。事実を複眼的に考察する、こうした科学的な手法によってしっかりとわが国のこれからを考えていきましょう。
posted by 中村和雄 at 23:55 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 教育

2010年07月07日

子どもの貧困

 自宅のパソコンの通信回線が不調で点検してもらっているのですが、原因が特定できていません。ブログ更新に支障が出てしまいご迷惑をおかけしています。

 先週大阪府南部の私立高校を訪問させて頂きました。この学校の子たちの家庭の収入は他の学校に比べてかなり低い状態です。父子、母子家庭が全体の3分の1におよび生活保護受給世帯も相当の割合になります。つまり貧困家庭で生活する子ども達がたくさんいる高校です。

 先生たちのお話によると、最近さらに状況が深刻化していると言います。沖縄への修学旅行を楽しみにしていた子ども達の中に「おもろないし行かん」という子が数名出たと言います。修学旅行を欠席した子の親から数日後に「生活費に回したいのだが、修学旅行の積立金は何時返して貰えるんですか。」との問い合わせがあったそうです。先生は、子どもの気持ちを思うと悲しくてやりきれないと言います。
 子どもの親に連絡を取ろうと登録されている電話番号に連絡すると、電話料金が滞納していて通話できない家庭が増えているとのことです。大学進学をあきらめ、就職を希望する子供が増えているそうです。電車賃を節約するために電車での通学から自転車通学に切りかえる子も増えたとのことです。
 10年前と比べて明らかに家庭の貧困状態が深刻化しているとのことです。

 「貧困の連鎖」という言葉を良く耳にします。どの子にも学ぶ権利を保障する。このことが大きく崩れてきています。未来に希望のもてない子ども達が増えています。
 子ども手当だけでは到底解決しません。消費税値上げはますます貧しい家庭の子ども達の学習権を奪うことになります。
 今度の参議院選挙、この国の子ども達をどう育てていくのか、大きな分かれ目だと思います。
posted by 中村和雄 at 23:55 | みなさんの意見(1) | TrackBack(0) | 教育

2009年06月19日

LEC大学募集停止

LEC東京リーガルマインド大学を知っていますか。私たち司法試験を受験してきた者にとって、LEC東京リーガルマインドは司法試験受験予備校として有名でした。その予備校が大学を設立したのでした。

 小泉内閣の規制緩和の中で2004年に構造改革特区の特例措置として株式会社による大学設立が認められ、LEC大学も認められたのでした。今回経営悪化を理由に来年度以降の学生募集を停止しました。

 弁護士や裁判官の資格取得のためにはロースクール卒業が原則とされるようになり、従来のように司法試験予備校が儲からなくなりました。そこで、一挙に大学経営に乗り出して儲けようと考えたのだと思います。LEC代表は弁護士の派遣を構想するなど、儲けのために規制緩和を推進してきた人物です。今回の経営破綻は、小泉改革の規制緩和政策の破綻を示した1事例と言えます。

 規制緩和のもとで、福祉、医療、教育などの分野に利益を求めて多くの企業が参入してきましたが、多くの企業が破綻しました。元来、儲けの論理で運営すべきでないこれらの分野を正常な状態に引き戻すことが今求められています。
 福祉、医療、教育はどうあるべきか、国のあり方が問われています。利潤追求に飲み込まれることなく、人々の幸福追求のために、地域に根ざしてしっかりと拡充していくことが行政の責任として求められています。
posted by 中村和雄 at 12:51 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 教育

2009年04月19日

「漢検」の不透明問題

 京都に事務所がある財団法人日本漢字検定協会の不正取引問題が注目されています。前理事長と息子の前副理事長が代表を務める関連企業4社に委託料として支払った総額が250億円にのぼります。このうち2社は業務請負の実態がなかったことも判明しています。つまり、多額のお金がどこかに消えていっているのです。

 京都の小中学校では学校ぐるみで「漢字能力検定」を受験させてきました。検定料総額が60億円。文科省が不透明な運営を指摘し、口頭で指導したのが2003年です。その後も改善されることなく、今日に至りました。文科省の責任は重大ですが、京都市や京都府にも、安易に子どもたちをこうした不正な団体の主催する「検定」に駆り立てた責任は無いのでしょうか。また、漢検と政治家との関係も噂されていますが、京都府や京都市幹部との関係はなかったのでしょうか。検察当局には徹底的な解明を期待したいところです。

 ところで、こうした不透明な行為が京都府や京都市などの自治体で行われていれば、情報公開請求によって追及することが可能です。しかし、こうした財団法人や社団法人の場合、市民が情報を取得する道が閉ざされています。この点を改革していく必要があります。また、それだけに監督官庁の責任が極めて重要であることを監督官庁はしっかり自覚してもらいたいものです。
posted by 中村和雄 at 23:56 | みなさんの意見(0) | TrackBack(2) | 教育

2008年12月22日

亀岡でドッジボール大会

 昨日の日曜日、亀岡小学校の体育館を会場として京都府内のチームを中心とした11チームによる小学生のドッジボールの交流会がありました。私も、しばらくぶりに審判として笛を吹かせてもらいました。私にとっては、約半年ぶりの運動で、今日は足腰がたがたです。
 びっくりしたのは会場の立派さです。同じ市立の小学校なのに京都市の一般の小学校よりずっと立派なのです。ドッジのコートが2面もとれるのです。私の息子が通っていた新洞小学校は1面すらとれないのです。
 ところで、ドッジボールはマイナーな競技なので、サッカーや野球のような民間企業のクラブチームはありません。地域や小学校、児童館単位で有志が集まってチームを作っています。監督やコーチもみんなボランティアです。焼鳥屋さんの店長さんや花屋さん、小学校の先生、児童館の館長さん、こうした皆さんの純粋な無償の熱意に支えられているのです。
 皆さんが、こうして熱意を持って活動しているのは、子どもたちが日々変わっていくのを実感するからです。厳しい練習に耐え、目を輝かせて真剣に試合にのぞみ、勝てばうれし涙を流し、負ければ悔し涙を流す。
 管理教育の忙しい学校生活の中で、子どもたちがなかなか体験できなくなってしまったことが、こうした人たちの善意が支えています。これからの学校教育のあり方を考えるうえでも、しっかりと考えていきたいことです。
 
posted by 中村和雄 at 14:39 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 教育

2007年11月19日

教頭・校長より現場がいい

全国の公立小中高などの校長や教頭らが自主的に一般教員などに降格となる「希望降任制度」を2006年度に利用した者が過去最高の84人に上ったことが文科省から報告されました。続きを読む
posted by 中村和雄 at 23:40 | みなさんの意見(2) | TrackBack(0) | 教育

2007年11月01日

伏見区の中学生ネットいじめでうつ病に

新聞報道によると、伏見区の市立中学3年生の男子生徒がインターネットや携帯電話によるいじめで学校を休んでおり、うつ病と診断されているとのことです。続きを読む
posted by 中村和雄 at 23:51 | みなさんの意見(3) | TrackBack(0) | 教育

2007年10月27日

全国学力テストは何だったのか

安倍内閣のもとで今年4月に全国の小学6年生と中学3年生全員を対象として一斉に実施された全国学力テストの結果が公表されました。全員対象の学力テスト実施は43年ぶりです。
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posted by 中村和雄 at 23:42 | みなさんの意見(2) | TrackBack(0) | 教育

2007年09月16日

スーパーティーチャーが体罰

京都市教育委員会は2005年9月に教員に対する選別評価の一環として「スーパーティーチャー」制度を作り、特に優れていて他の教員の見本たる教員として「スーパーティーチャー」を認証していました。その1人が00年6月から06年8月まで体罰を4回も繰り返していたことが判明しました。

今年2月に4度目の体罰を起こして厳重注意を受けているのに、そのまま教員は病気休暇に入り、「一身上の都合」を理由に退職し、退職金1500万円を全額支給されることになるとのことです。いやはや、京都市教育委員化の認証制度も完全に信用力を失いました。それにしても、また、教育委員会は処分をしないままに職員の退職を認めて、退職金全額を支払うとのことです。いったい、職員の不祥事問題の反省は何処に行ってしまったのでしょうか。京都市の教育委員会はいったい何を考えているのでしょうか。抜本的改革は教育委員会にこそ必要なのではないでしょうか。

posted by 中村和雄 at 16:09 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 教育

2007年07月22日

関関同立に73回合格!

1人の高校生が関関同立の4私大の73学部・学科に合格したという報道がありました。すごいなあと思ったら、試験は大学入試センター試験の1回だけとのこと。受験料は高校持ちで、高校の合格実績を水増しするためになされたとのことです。

生徒には金品も渡されていたそうです。報道によれば、このような高校は他にもあり、とくに珍しくないとのことです。いやはや、教育の世界でも不当な「誇大広告」による詐欺商法が蔓延ってしまっているようです。保護者がしっかりと教育の質を見極めないといけない時代です。有名大学進学者数だけに振り回される、そんな親にはならないように肝に銘じたいと思います。

posted by 中村和雄 at 10:05 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 教育