2011年08月19日

関電電気予報 水増し?

 関西電力が発表している電気予報の電力使用率について、予想を実績が下回る日が7月1日から8月18日までの間で31日(63.3%)もあッたことがわかりました。予想が的中したのは7にちだけで、18日の使用率のピークも88%と予想の90%に届きませんでした。予想が下回ることが多いのは、関電が需要を多めに見込んでいることが原因のようです。

 関電が示している今夏の最大需要予測は3138万キロワットですが、現時点での最大需要は8月9日の2784万キロワットで、予測とは350万キロワットも差があります。原発がなければ電力需要を賄えないとのキャンペーンのために、わざと過多の需要予測値を設定したのではないかと疑いたくなります。電力各社の原子力発電にしがみつこうとする体質はもはや改善できないのではないでしょうか。法改正をして、電力供給会社と電力送電会社の分離を遂行することが必要です。運動していきましょう。
posted by 中村和雄 at 23:55 | みなさんの意見(4) | TrackBack(0) | 環境

2011年07月23日

敦賀原子力防災センター訪問

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全国で最も原発密集地である福井の原発銀座を調査に行ってきました。最初に訪れたのが、「福井県敦賀原子力防災センター」経済産業省原子力安全保安院の施設です。敦賀には多数の原発が集中していることから安全保安院の管理監が駐在しており、森下管理監自ら丁寧に説明してくれました。この防災センターは、まさに原発事故時対応のための施設であり、県や関係市町村、消防、警察、自衛隊などが一堂に会するいわゆる作戦指令センターです。全面の大型スクリーンでの映像回線は首相官邸とも繋がっており、全国の原子力防災センターとも繋がっています。瞬時に汚染地域の地域ごとの住民数や5才以下の住民の数まで画面に映し出されます。国は、原発事故に備えて準備していたと言えます。その意味では、原発事故はあり得ると考えていたと言うことでしょう。

 同様の施設は福島第一原発近くにもあったのですが、津波で被災し機能できなかったとのことです。「想定外」だったと言うことでしょうか。また、原子力保安院の検査官のみなさんの前職がいわゆる技術者だけでなく、自衛隊員、消防職員、警察職員らであることを初めて知りました。原子力保安院の仕事についてのイメージが大きく変わりました。
 
 もう1つの写真は「もんじゅ」です。もんじゅはずっと停止しているので活動はないとばかり思っていたのですが、誤りでした。水の代わりに使うナトリウム液は常温になると個体になってしまうので、それを防ぐために常に200度ほどに熱しているとのことでした。もはや先の見通しがまったく立たないもんじゅについても、まだ無駄な費用が日々投下されているのですね。
 はやく、脱原発を政府決定してもらいたいものです。日弁連は、7月15日に意見書を発表しました。30年以上経た老朽施設は直ちに廃止、その他の施設は10年以内に順次廃止、という内容です。1日も早い実現を望みます。安心して暮らせる国にしていきましょう。
posted by 中村和雄 at 23:55 | みなさんの意見(1) | TrackBack(0) | 環境

2011年04月16日

「放射線うつる」

 福島県から千葉県に移転してきた子どもが公園で遊んでいました。他の子たちから「どこから来たの」と聞かれたので「福島から」と答えたら、他の子たちが「放射線がうつる」といって逃げていったとのことです。子どもが泣いて親に話したとのことです。地震、原発被害で大変な思いで避難してきたうえに、さらにこうした被害にあうのですから、子どもの心情はたまらないでしょう。泣くわが子に接する親もいたたまれない気持ちだと思います。

 福島に住む友人から、こうした事態が多発しており、なんとか有効な手立てはないのかとの相談が寄せられました。子どもたちの発言は子どもたちに責任があるというよりは、その親たちの日常会話が反映しているのだと思います。万が一わずかの被爆をしていたとしても、それが他の子にうつるなどということが科学的にありえないことがきちんと理解されていないのでしょうか。そういえば、原発事故直後にマスクをかける人がたくさんでました。
 安全・安全といわれていた原発がじつは非常に危険な存在であったことが判明し、事実を隠し続けてきた東電や政府の情報を信頼できなくなっているのです。こうしたなかで、事実に基づかない風評が一人歩きしてしまうあぶない状態でもあります。

 かつて、水俣病の被害者が就職を求めて関西に移住しました。「水俣から来た」と伝えた瞬間からそれまで仲のよかった隣人が一切近所づきあいを避けるようになったとの話を、患者さんたちからよく聞きました。「水俣病はうつる」まったくの偏見です。エイズ患者さんも同様です。職場の仲間が避けて通るようになったとのことでした。
 
 こうした偏見がまだまだ存在します。その国の文化水準や人権意識のバロメーターでもあります。大人の役割は、科学的で正しい知識を提供すること、風評に惑わされず正確な情報に基づいて科学的論理的に判断すること、そしてそのことを子どもたちにも教えることではないでしょうか。
 福島の子たちを地元の子たちが温かく迎えて一緒の笑い声が聞こえる公園の砂場が実現することを願います。
posted by 中村和雄 at 15:40 | みなさんの意見(3) | TrackBack(0) | 環境

2009年12月27日

「水俣病と地球環境」

20091223142726.jpg フォーラム「水俣病と地球環境」が23日にハートピア京都で開かれ、私も参加しました。1956年5月1日に公式発見されてからすでに50年以上が経過したにもかかわらず、いまだに多くの被害者が救済を求めてたたかっています。公害の原点「水俣病」の過去・現在を学び、その経験から地球環境を守る運動のあり方についても考えていこうという企画です。

 京都訴訟弁護団事務局長だった尾藤廣喜弁護士が講演し、水俣病発生当時の通産省の役人がその後NHKのインタビューに応え「産業のために漁民のみなさんには犠牲になってもらうしかなかった」と述べていたことや当時はまだ国民皆保険制度がなかったために貧乏で医者に行けない患者が多く被害発見が遅れたこと、いまだに国が責任をもって被害実態を把握しようとしないことが解決に至らない大きな原因であることなどを指摘しました。
 
 現在熊本地裁で裁判をたたかっている「よみがえれ不知火海訴訟」原告団長の大石利生さんが、すでに2000名を超える患者が原告に立ち上がったことを報告し、「ノーモア水俣近畿訴訟」弁護団長の徳井義幸さんは大阪地裁での裁判の経過を報告するとともに、近く東京でも提訴の予定であることを伝えました。

 長年水俣病患者を診察し先日行われた不知火海大検診に医師団の一員として京都から参加された門佑輔医師は、水俣病被害は政府の予測を遙かに超えて拡がっていることが今回の大検診で確認されたと報告し、有害物質長期微量汚染のおそろしさを警告し、国が迅速に対策を講ずべきことを強調しました。

 国は、チッソ子会社を独立させ、水俣病の幕引きをはかろうとしています。しかし、被害者のみなさんが次々と立ち上がり国にきちんとした被害救済を求める輪が拡がっています。公害の原点「水俣病」のきちんとした全面解決こそ、これからの地球環境を守るための礎といえます。
posted by 中村和雄 at 23:49 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 環境

2009年10月04日

鞆の浦の画期的裁判について

 広島地裁が,福山市の瀬戸内海に面した歴史ある景勝地である鞆の浦の埋め立て工事を差し止める判決を出しました。
 私も鞆の浦を訪れたことがありますが、瀬戸内の情緒溢れる大変美しいところです。「崖の上のポニョ」の生まれたところだというのも頷けます。

 今回の判決は画期的です。まず、鞆の浦の「景観」について、「瀬戸内海の美的景観を構成する国民の財産」と認定していることです。開発優先・自然破壊のこれまでの行政姿勢に対して、反省を促し、自然景観にたいして国民的財産としての保全の必要性を強調している点です。
 そして、わが国では、景観利益保護のために大型公共工事を差し止める判決は初めてです。この点はこれからの住民運動にとってもきわめて意義のあることです。これが可能になったのはじつは、行政訴訟法が改正されたからなのです。住民側の立場に法律が少し変わってきているのです。

 確実に情勢の変化があります。新政権のもと、自然環境を保全する確かな歩みが築かれることを期待します。
posted by 中村和雄 at 18:27 | みなさんの意見(1) | TrackBack(0) | 環境

2008年02月01日

中国産冷凍食品の農薬混入について

JTフーズが輸入し、生協が販売した冷凍餃子に有害な農薬が混入していた、とてもショッキングなニュースです。その後被害は大きく広がっているようです。我が家もよく冷凍食品を使っていますし、子どもの弁当では重宝しています。続きを読む
posted by 中村和雄 at 23:00 | みなさんの意見(2) | TrackBack(0) | 環境

2008年01月08日

e-wastの行き先

UNEP(国連環境計画)が昨年11月に出した報告書によると、世界で毎年生み出される2千万〜5千万トンのe-wast(電気電子廃棄物)のうち9割以上がアジア諸国に集中氏、重大な健康・環境問題になっているとのことです。
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posted by 中村和雄 at 23:55 | みなさんの意見(1) | TrackBack(0) | 環境

2007年12月07日

焼却灰溶融炉はやっぱりいらない

Hm.jpeg東部山間埋め立て処分地(エコランド音羽の杜)を見に行きました。ここは京都市の各クリーンセンター(燃えるゴミの焼却施設)で発生した焼却灰を埋め立てる場所です。96年に伏見区醍醐の山間部の谷にに大きなダムをつくって埋め立て用地を確保したのです。

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posted by 中村和雄 at 23:55 | みなさんの意見(2) | TrackBack(0) | 環境

2007年11月24日

大気中CO2最高

世界気象機関(WMO)が地球温暖化の原因とされる大気中の二酸化炭素(CO2)平均濃度が06年に381.2ppmに達し、観測史上最高値を更新したと発表しました。続きを読む
posted by 中村和雄 at 23:55 | みなさんの意見(1) | TrackBack(0) | 環境

2007年11月16日

JR JR西駅前マップ「角屋」はずし

JR山陰線の騒音・振動に苦しむ住民のみなさんを代表して角屋保存会と住民代表がJR西日本の対策が極めて不十分であるとして、JR西日本に対して防音壁の設置などを求める公害調停を大阪簡裁に提起し現在も継続中です。続きを読む
posted by 中村和雄 at 23:24 | みなさんの意見(1) | TrackBack(0) | 環境

2007年09月28日

エコバッグ完成

環境NPO「グリーン購入ネットワーク」が10月の1ヶ月間、買い物の際にレジ袋をもらわないことを呼びかける運動を展開するとのことです。

CO2削減のために身近なところから取り組もうということで、自分のバッグを持参しレジ袋をもらわないようにしようとの取り組みが広がっています。じつはこの流れに乗って、市長選グッズ第1弾としてエコバッグを作成しました。シンボルカラーの青色のしっかりとした布地に白でデザインが描かれています。いかにも選挙というものではなく、気軽に持ち歩けるけるものとのコンセプトで作成してもらいました。若手有力デザイナー2名の競作で2種類あります。写真を添付できず、実物をお見せできないのが残念ですが、どちらもとっても素敵な作品です。10月10日の集会会場で1000円で販売します。売上利益はすべて若者の皆さんの運動資金として利用します。皆さんのご協力をお待ちしています。

posted by 中村和雄 at 15:46 | みなさんの意見(0) | TrackBack(1) | 環境

2007年09月10日

中島弁護士「景観保護の法的戦略」を出版

私と同じ事務所の先輩弁護士である中島晃さんが、このたび「景観保護の法的戦略」(かもがわ出版)を出版しました。

ちょうど京都の新景観規制が始まったところで、まさにタイムリーな出版です。中島さんはスモン、水俣病、ヤコブ病、イレッサ等の薬害・公害訴訟被害者弁護団の中心人物として活躍してきました。それと合わせて京都の町づくり・景観保全の運動の中心のひとりでもあります。今回の出版は、中島さんが京都大学地球環境学の博士号を得た博士論文をもとに書かれたもので、京都の景観政策の転換を最近の訴訟判決などを分析しながら理論的に構築したものです。京都のこれからのまちづくりを考えていく上での貴重な書物です。ご一読をお奨めします。

posted by 中村和雄 at 16:16 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 環境

2007年08月20日

北極の氷が消える日

北極の氷の面積がどんどん小さくなっていて、あと数十年で無くなってしまうとのことです。今年は世界各地で地球温暖化をはっきりと実感させる異常気象に見舞われており、本当に地球の危機が近づいていると感じます。早急にCOP3を引き継ぐ対策を国際的に確立しなければなりません。ところが、アメリカ、ロシア、カナダは氷が薄くなった北極の埋蔵資源を狙って利権確保の動きを強めているとのことです。日本も後れを取ってはいけないと動き出そうとしています。こうした各国政府の動きを見ていると、政府には地球環境破壊の危機感が薄いのではないかと感じます。エネルギー資源に群がる利権によって政治を動かさせてはなりません。今こそ、世界の環境と平和を守る運動の連帯によって、各国政府を動かさなくてはなりません。美しい地球を世界の子どもたちに受け継いでもらうために声を上げていきましょう。
posted by 中村和雄 at 16:21 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 環境

2007年07月18日

地震と原発事故

15日の大地震による柏崎原発の火災事故がテレビで大きく報道されました。火災だけではなく、放射性物質を含む水の漏洩事故も発生したとのことです。

柏崎原発については、かねてから地震による危険性が指摘されていました。しかし、政府・東京電力は「関東大震災級の地震が来てもまったく心配ないように設計している」として、安全神話を振りまいてきました。今回それが虚偽であったことが明確になりました。設計ではマグニチュード6.5の地震を想定していたが今回はマグニチュード6.8で想定外であったというのです。とんでもない話です。マグニチュード6.5を超える地震はこれまで近隣でも多発しているのであり、地震としては珍しいものではありません。「6・8が想定外だった」はとうてい許されない発言です。嘘をついて国民をだまし、無理矢理原発を推進してきた政府・電力会社の責任をしっかりと追及していきましょう。

posted by 中村和雄 at 10:08 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 環境

2007年06月05日

木村万平さんの出版

321票の差で惜敗した元京都市長候補の木村万平さんが、このたび20年間の住民運動の軌跡をまとめられ、「京都破壊に抗して」(かもがわ出版)を出版されました。

1985年に始まる京都破壊のすさまじい状況とバブル後の大規模開発と乱開発の実態が克明に記載されています。そして、まちづくり憲章や建築協定、建築審査会や開発審査会など創意工夫をこらして景観破壊に抗するたくさんの地域での住民たちの運動の経過が詳細に記述されています。東山白川・笹屋町・百足屋町の運動、大文字山・ポンポン山・九条山・半鐘山・深泥池の自然を守る運動、京都ホテル・京都駅ビル・迎賓館・ポンテザール橋・市原のゴミ焼却場の建設反対運動・・・などなど、本当に多くのすばらしい運動の教訓がぎっしりと詰まっています。
9月に施行される京都市の景観条例が、こうしたたくさんの運動の成果として結実したものであることをあらためて確信します。皆さん、ぜひご購読ください。

posted by 中村和雄 at 15:24 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 環境

2007年05月28日

レイチェル・カーソン生誕100年

レイチェル・カーソン生誕100年を記念する集いが京都で開かれました。彼女が1962年に刊行した「沈黙の春」は世界の人々に地球環境破壊の進行を衝撃的に警告したものでした。彼女は地球の自然のダイナミズムを科学的に理解し、生命への畏敬と慈愛をもって自然の破壊をくいとめようと活動しました。

残念ながら、40年以上前の彼女の警告は現実のものとなって進行しています。そして我が国政府は地球温暖化問題でもEUに比べて著しく対策が遅れています。50年以上前に公式発見された水俣病被害についても未だに解決できていません。私も参加した1992年のリオデジャネイロの地球環境会議で日本政府は「公害は終わった。これからは地球環境問題だ。」と表明しました。しかし、日本の現実は公害も地球環境問題も政府がやるべきことができていないのです。レイチェル・カーソンは地球環境破壊の主犯であるアメリカの科学者です。ここは1つ、レイチェルに学んで「美しい」地球を守るために、政府に対して声を上げていきましょう。

posted by 中村和雄 at 15:24 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 環境