2011年01月01日

「路面電車を守った労働組合」

 おめでとうございます。今年こそ希望のもてる社会にしたい、その願いを実現していくために、みんなで力を合わせて一歩一歩進んでいきましょう。本年もよろしくお願い致します。

 さて、新年にあたってみなさまにご紹介したい本があります。河西宏祐著「路面電車を守った労働組合」(平原社・2100円)という本です。書店にはおいていません。平原社に注文するのが早いです。
 この本は、昨年話題になった広島電鉄労働組合のたたかいを紹介した本です。正規と非正規の壁を取り払う、そのために正規労働組合が非正規職員の待遇改善のために奮闘し、正規職員たちの長い長い民主的な協議を経て、一定の労働条件の低下も全職員の労働条件前進のためにはやむを得ないとの一致点を確認し、そして犠牲はできるだけ小さくして全職員の均等待遇を獲得してきた経過が生々しく描かれています。

 私は、広島電鉄労働組合の現委員長の講演を2回聴きましたが、とっても感動しました。経営の苦しい地方鉄道の労働組合として、組合員のみなさんの意見の違いを大切にしながら、将来の会社と職員のあり方についてのビジョンを明確に示し、長期間にわたる組合内討議を経て運動を前進させてきました。非正規雇用が駅務員から車掌・運転手へと拡がっていくことの意味を組合員が本音をぶつけて討議しあう姿こそ、労働組合のもつすばらしさだと感じました。
 広島電鉄労働組合のたたかいについて学ぶことは、これからのわが国の雇用と経済のあり方について学ぶことでもあります。これからのわが国の雇用と経済のあり方を変えていくために、この本のご購読をお勧め致します。
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posted by 中村和雄 at 17:06 | みなさんの意見(0) | TrackBack(0) | 書評